2009年12月10日

『ガンダム』誕生30周年よりも、太宰治生誕100周年よりも、瀧廉太郎生誕130周年を!

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今年、2009年は『機動戦士ガンダム』誕生30周年で、
お台場に実物大のガンダムが登場しました。

そして、太宰治生誕100周年を多くのメディアが採り上げました。
正直、しゅうたろうもそれに影響されて青森県五所川原市にある
太宰の生家「斜陽館」を8月に訪れてしまいましたが。

P1020179.jpg 太宰治記念館「斜陽館」正面

しかし、作曲家・瀧廉太郎(滝廉太郎)生誕130周年は
あまりフィーチャーされていなかったのではないでしょうか?
地元・竹田市では8月30日に竹田市文化会館において
「瀧廉太郎生誕130年記念」コンサート等を開催したようですが、
それ以外に大きなイベントがあったのでしょうか。
テレビでは『アメトーーク!』で、オリエンタルラジオの中田敦彦さんの
「中学時代のイケてないあだ名」として見たくらいでした。

瀧廉太郎は、近代音楽の夜明けを築いた人物の一人として
もっと認知され、もっと評価されるべきだと思います。
瀧廉太郎がいなければ「ガンダム」で使用されている
楽曲ももっと違ったものになっていたでしょう。太宰のほうは……、
太宰の作品にもきっと何らかの影響があったでしょう。

確かに瀧廉太郎の生涯に関する書籍はそれなりに存在しますが、
古かったり高価だったりで簡単に入手できない物が多いです。
また、伝記映画『わが愛の譜 滝廉太郎物語』(1993)は
映像なのでとっつきやすいですが、けっこうオリジナルに
仕上がっているので、事実関係に誤解を生じさせる可能性があります
(実はしゅうたろうが瀧廉太郎に興味をもつきっかけとなったものこそ
この映画で、事実と創作の相違を確かめていくうちに資料が増えて
いったのです)。
そして、ネット上にも情報はありますが、間違っていたり、あいまい
だったりというのが散見されます。


以下に間違いやすい点と重要な点を記します。
瀧廉太郎探究の足がかりにしてください
(もしも誤りがあったらご指摘ください)。

1.生誕地は現在の東京都港区です。
 ※大分県竹田市に記念館があるのでここだと思っている人がいます。

2.没地は現在の大分県大分市府内町です。
 ※大分県竹田市に記念館があるのでここだと思っている人がいます。

3.1879(明治12)年8月24日生、1903(明治36)年6月29日没、
23歳10ヶ月と短い生涯でした。
 ※これは数え方によって24歳没とか25歳没とか言われます。
 もっと長く生きていればもっと佳作を量産したのかは分かりませんが、
 とにかく瀧廉太郎がいなければ日本の音楽は20年くらいは遅れていた
 のではないでしょうか。

4.代表曲『荒城の月』の作詞者は土井晩翠(どい/つちい・ばんすい)です。
 ※作詞も瀧廉太郎だと思っている人がいます。

5.
大分県竹田市に「瀧廉太郎記念館」があるのは、旧居が現存
していたためと、『荒城の月』の曲のイメージになったとされる岡城が
竹田市にあるから、そして12〜14歳という短いけれど多感な時期
(約2年半)を過ごした場所だからです。

6.「春のうららの隅田川〜」で始まる代表曲のタイトルは『花』です
(作詞は武島羽衣〔たけしま・はごろも〕)。
 ※『春』と間違って覚えている人が非常に多いですね。

7.『雪やこんこん』という歌の作曲をしていますが(作詞は東〔ひがし〕くめ)、
皆さんが知る「雪やこんこ あられやこんこ〜」で始まる歌とは別物です。
 ※「雪やこんこ あられやこんこ〜」の歌のタイトルは、『雪』です。
 ただし、冒頭の歌詞は「雪やこんこん あられやこんこん」と酷似しており、
 創作は滝=久米コンビの作品が先だと思われます。  

8.『鳩ぽっぽ』という歌の作曲をしていますが(作詞は東くめ)、
皆さんが知る「ぽっぽっぽ、 鳩ぽっぽ〜」で始まる歌とは別物です。
 ※「ぽっぽっぽ、 鳩ぽっぽ〜」の歌のタイトルは、『鳩』です。

9.皆さんがよく知る『お正月』という歌の作曲をしています(作詞は東くめ)。
 ※これはもっと広く知れ渡らせるべきです。

10.現在の東京藝術大学に15歳1ヶ月で入学した最年少記録を
もっています。
 ※これも数え方によって14歳とか16歳とか言われます。現在の日本の
 進級制度が続く限り芸大入学の記録として破られることはないでしょう。

11.肺結核で亡くなる4ヶ月前に遺作となった『憾(うらみ)』というピアノ曲を
遺していますが、「誰かに対する憎しみ」の意味ではなく、「遺憾、残念、
未練、無念」という意味です。結核は当時は難病だったので、早い時期から
覚悟を決めていたのでしょう。
 ※自筆譜に同じ意味のドイツ語「Bedauernswerth」が添えられています。
 悲壮感漂うけれど、力強い旋律です。




posted by しゅうたろう at 09:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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